今年、改憲されたら推し活ができなくなるかも知れません
Somchai Kongkamsriによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/4-20258/
このブログは2024年1月2日に公開したものですが、使用イラストの関係で一時非公開にしておりました。1月22日に別イラストを使用、修正し再公開しました。
新年あけましておめでとうございます。
2024年1月1日、石川県の能登半島で大地震が起きました。
みなさん大丈夫でしたか?
被害がとても心配です・・・。
私、最近は更年期でモウロウとしててTwitter(X)もいつも大雑把にしか読んでないし元々政治に詳しいわけでもないです。支持政党もありません。
でも、今日本がとても危険な状況にあるのはわかります。
私は今、
“憲法を改正されたら推し活が
できなくなるかも知れない”
という恐怖におびえています。
ん?んんんん?
それが関係あるんです。実際、Twitter(X)にはこんなハッシュタグが登場しています。
#改憲されたら推し活終了?!
見事に政治的な固~い言葉と一緒になってますよね。そう、憲法を改正されたらわたしたちは推し活ができなくなるってことです。
一体どういうことなのでしょう?
それにこのポスト(ツイート)の数・・・このポスト数は元旦のものです。
103,321posts!?
緊急事態条項に反対してる人、
めっちゃいますやん。
大地震が起こった直後なのでとてもタイムリーです。
説明は私にとってもすごく難しいですが、勉強しながら書いてみます。
憲法が危険なものになろうとしています
自民党など与党が中心に憲法を新しいものにしようとしていて、その中に緊急事態条項を加えようとしてます。これが問題なんです。
↓改正草案です。
自民党日本国憲法改正草案(PDF)
https://storage2.jimin.jp/pdf/pamphlet/kenpou_qa.pdf
わかりやすい説明を見つけました。
「改憲草案」とは「憲法をこんな風に変えたい」という細かい下書きのことです。主な問題点を説明します。
【前文】政府による”戦争をしない決意”がなくなる
現行憲法 政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、↓
改憲草案 先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し
「戦争をしない」って言うことはかっこいいことなんですよ。
【第9条】普通の人が兵隊にとられるかも?
現行憲法 陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない ↓
改憲草案 内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する
ヤバくないですか?
【第21条】表現の自由が奪われる
現行憲法 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する ↓
改憲草案 公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない
言いたいことも言えないこんな世の中は~♬
【第97条】永久の権利だった基本的人権がなくなる
現行憲法 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、 これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。 ↓
改憲草案 全文削除
思想の自由や信教の自由、参政権や生存権とかの人権が全部なくなるってことです。ムチャクチャです!
【新設:第98条】緊急事態条項(きんきゅうじたいじょうこう)
改憲草案 内閣総理大臣は、法律で定める緊急事態において、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。(略)何人も、当該宣言に係る事態において国その他公の機関の指示に従わなければならない。
問題なのがここです。
「大規模災害やテロが発生した時にもたもたしてると対応できない」という理由でつけ加えられようとしているのが緊急事態条項です。
まさに今みたいな時ですね
ところがこんな緊急事態条項は不要で、「逆に危険だ」という声がたくさんあるのです。
大きな災害があった時、緊急事態条項が必要だったことは1度もないらしい
弁護士さんがこれについて語る動画があります。
2022年6月23日に公開された兵庫県の地上波テレビ局、サンテレビジョンの公式ニュース動画
「憲法への新設が議論 『緊急事態条項』の危険性」です。
永井幸寿弁護士はこうおっしゃってます。
「私は阪神淡路大震災の時に事務所が全壊したんですね。それ以来27年災害に関する法律、被災者のための立法に関わってます。」
「緊急事態条項が
必要だったことなんて
(27年間)一度もないです」
更にこうおっしゃってます。
「被災者にとって一番重要なのは仮説住宅に断熱材が入るのか、復興住宅に入るときに連帯保証人が必要なのかとかそういう条例とか法律の運用レベルです。」
「憲法なんか関係ないんです」
そんなに長い間、地震大国の日本にいらなかったんなら全然いらないじゃん。
弁護士の集団もいらないって言ってます!
日本弁護士連合会もまっこうから反対しています。
今ある法律で
十分対応できるらしいよ。
弁護士さんはこうも言ってます。
- 災害対策基本法などいろんな法律が整備されてる
- テロが起きた時のための法律もある
- 日本に緊急事態条項がないせいで十分なコロナ対策ができなかった、というのは大きな誤解
「そもそも感染症対策の緊急事態宣言と憲法上の緊急事態条項はまったくの別物です!」
(略)
そして
法律の専門家集団が
「いらんわ!」って
言うてますやん。
もし改憲されたらどんな国になるの?
極端ですがこんな国になるかも知れません。
そして恐ろしいことに・・・
冗談じゃないわよ
今の憲法ではこんなことは
起こりえません!
今、私たち国民を守ってくれてるのは政府でもなく大企業でもなく「憲法」なんです。
それでどうして「推し活終了」って話になるの?
もし改憲されたらもう「推し活どころじゃない」ってことなんです。
戦争が始まって徴兵されて表現の自由がなくなり財産も没収される・・・
推し活なんてできるわけないじゃないですか。
私には推しがいます。私はまごうことなきオタクです。
今この日本で不当に逮捕されず、財産も取られず、兵隊として戦地に送られず幸せに推し活ができているのは今の日本国憲法があるからです。
自民党など与党は2024年、1月下旬から始まる通常国会で改憲原案を発議(はつぎ:意見、議案を言い出すこと)し、夏に国民投票に持ち込もうとしています。
もう時間がありません。
わたしたちに何ができるの?
諦めちゃダメです。家族や友だち、近所の人、会社で仲の良い人とかに話してみてください。このブログをススメてみてくださいね。
抗議先
●自民党本部 03-3581-6211
●公明党本部 03-3353-0111
Special thanks to the talented illustrator,
にしかわたく, for creating the wonderful artwork.